一人旅のすすめ/富士山絶景編

ガジェット

富士の絶景を堪能し、快適なホテルでダラダラ過ごすゆるーい一人旅

1.富士山を見れる場所でゆっくりしたい

誰しも富士山を見れるとテンションが上がる。静岡や山梨を通過する際、車から、電車の車窓から、あるいは絶景スポットから…、思わず探してしまうのは、やはり“富士山”だ。
私も富士山が大好きだ。富士登山をする気概まではないが、若い時から富士山をゆっくり眺めに行きたいなといつも思いつつ、気づけば還暦前になっていた。そんな昨今、ちょうどコロナ禍で仕事が減り、久々の長い冬休みをどうしようかと思った時、ふと富士山のことを思い出した。
コロナ禍で生活環境が激変して、今後の人生をいろいろ考えていたタイミングでもあったので、長年の計画を実行し、富士山のご来光を拝むことにした。とは言っても、苦労して絶景スポットに行ってみる程のモチベーションは持ってない。温泉旅行ついでにぼーっと眺めながら考え事ができたり、近くの景勝地で写真を撮ったりできればそれで満足だ。つまり“楽して富士山の絶景を拝みたい”だけだ。

2.富士山の絶景スポットとアクセス

富士山の絶景スポットは数多くある。私が若い時に眺めてキレイだなと思っていた日本平や富士五湖
からの眺めを再び見たいとも思ったのだが、今回は、偶然仕事で寄った時にいいなと思っていた“田子の浦”付近からの眺望を望むことにした。田子の浦は“ふじのくに田子の浦みなと公園”と、港にある“ふじと港の見える公園”のタワーから見る富士山が有名なので、これを見に行くことにした。
交通手段は、当然、鉄道か車だ。鉄道利用なら東海道新幹線の新富士駅かJR東海道線の富士駅が
最寄りだが、今回は、田子の浦までのアクセスも考慮して車で行くことにした。
私の住む愛知県東海市から現地までは東名の富士IC利用で約3時間ほどだった。
(ちなみに帰路は国道1号線で下道利用し約4時間)

3.田子の浦から眺める富士山の絶景

1)ふじのくに田子の浦みなと公園
  港エリアにある大きな公園で、帆船と眺望を楽しめるドラゴンタワーで有名な公園だ。
  タワーでなくても富士山は見れるが、一応タワーの上から写真と撮ることにした。
  私のカメラはキャノンのEOSで一応望遠レンズもあるので、昼間の富士山の雄姿を撮影
  することができた。天候によって見えないこともよくあるので、運がいいと言える。
2)ふじと港の見える公園
  “ふじのくに田子の浦みなと公園”からは少し車で移動になるが、富士山の風景としては
  ここからの眺めの方が有名だ。前述のドラゴンタワーよりも高いタワーもあり、このタワー
  からは、港全体とその向うに見える街並みと富士山とのコントラストを楽しめる。
  特に港や街の灯りがともる夕映えの富士山は絶景で、多くのカメラマンがタワーに上っていた。

4.快適なホテルで過ごす年末年始と富士山の眺め

私の中でビジネスホテルというのは、20~30代で営業として全国に飛び回っていた頃の2000年くらいまでで止まっていた。
当たり前だが狭い部屋にユニットバス、ベットもガチのシングルでテレビも小さい。無論PCもスマホも普及してない時代なのでネット環境もない。そんな味気ない宿泊施設のイメージだった。
ルートインを宿に選んだのは、車旅で、目的地の近くにあるという単純な理由でしかなかった。
ルートインホテルズは全国に展開している。高速道路のICの近くにあることが多いので、マイカーや大型バイクで旅行するスタイルの私には大変ありがたい。静岡県には同ホテルの数が多く、富士周辺には特に多い。富士周辺に確かに企業は多いが、どちらかというと観光客をメインターゲットにしているということなんだろうか?
1)進化したビジネスホテルに驚いた一泊目
 明日は大晦日という年末30日、私は富士市にある“ルートイン新新士駅南”にチェックインした。
 ルートインとしては新しいホテルで開業からまだ2年程度らしかった。
 ホテルは駐車場が大きく、1890mmある私の車も難なく駐車できた。受付の対応もしっかりして
 いて、年末年始を過ごす外国人を含めた家族連れやカップルが多くロビーにいた。
 禁煙シングルを選んだが、最初に驚いたのはベッドだった。シングルなのにニトリで売っている
 セミダブルより幅が広い!1300mmもある!次はテレビだ。液晶の32型が置いてある。家庭なら
 今時32型等さほど大きくもないが、ラブホテルならいざ知らず、ビジネスホテルでは見たこと無い。
 しかも、WOWWOWが無料で見放題。WIFIも完備でPCで作業できるテーブルと椅子がある。
 ユニットバスも昔より大きく綺麗だ。新しいホテルでもないのに部屋に置いてあるもの全てが
 キレイでしっかりした物ばかりだ。そして、チェックインで初めて気づいたが、何と大浴場がある
 ではないか!しかもテレビで混雑状況を確認できるシステムだ。夕食前に早速行ってみた。人口温泉
 だが数人しか利用者はおらず、ゆったりと入ることができた。流石にサウナは無かったが、そこまで
 望むのは欲張りすぎだろう。
 宿泊してみると、私が知っている昔のビジネスホテルとは全く違うものだった。ていうか家より
 寝れる!マットレスのあるベッドがこんなに快適とは…
 大浴場で温まった後、ベットにだらしなく身を投げ出し、テレビを観ながらいつの間にか寝落ちする
 ことがこんなにも心地よいことを初めて知った。
2)ルートインにすっかり魅入られた二泊目
 私はこの旅で、元旦の富士山のご来光も拝みたいど思っていたのだが、実は、肝心の大晦日の
 ホテルはとっていなかった。大晦日はホテル代が高いと思っていたからだ。
 なので、夜は銭湯に遅めに行って、その後、絶景スポットに夜のうちに行って車中泊してそのまま
 ご来光を拝もうという腹だった。
 しかし、一泊目でルートインが気に入ってしまった。“大晦日もルートインに宿泊することを決め、
 ホテル直サイトで調べると、運よく、“一泊朝食付き約¥8,000”という一泊目とほぼ同じ料金で
 ルートイン富士中央公園東を予約できた。
 “富士中央公園東”は富士市街の中心にあり、周囲にも多くのホテルがあった。お目当ての富士山
 は、一泊目の新富士駅南よりも数キロ近く、部屋からも富士山がより鮮明に拝める位置に
 あった。既に夕暮れの富士山がオレンジ色に照らされて、部屋からもじゅうぶんその景色を堪能
 できた。やはりベッドが広く、テレビが大きい。ゆっくりしたいとこだが、大浴場にはすぐに
 入っておきたかった。テレビで大浴場の混雑状況を確認できるのだが、前日と同じで
 やはり人はそんなにいない。この傾向は後々の旅でも変わることはなかったが、この時は
 偶然だろうなと思っていた。前日同様、大きなベッドマットレスの上でだらだらと紅白を観ながら
 快眠となった。目覚めると、ちょうど初日の出が見れた。太陽そのものを観るには部屋からの
 角度が少し悪かったが、朝日に照らされる富士山は美しかった。泊まって正解だ。
 そう言えば、一泊目と合わせて肝心の朝食バイキングについて触れていなかった。
 40種類くらいあろうかというメニューから好きなものを採れるいわゆるビュッフェスタイルだが、
 60近い私では食べる量などしれているが、何でも好きなだけ取っていいと言われると、何歳に
 なっても興奮する。(;^_^A
 どのメニューも美味しくて、満足のいく朝食だ。ご飯とパンを両方食べるなんて家ではしないので、
 幸せな気持ちになる。特にパンは美味しく、ジャムやらバターやらたくさん塗って楽しかった。
 チェックアウトの前に再度、大浴場に入り、ホテル生活を堪能した。ルートイン最高だ。

5.富士周辺の温泉

私は、富士山を観るのと並んで、富士周辺での温泉も楽しみにしていた。前述の通り、ホテルでの
人口温泉も良かったが、何と言っても富士山周辺の天然温泉に入らないと、不完全燃焼だ。
富士周辺には温泉はたくさんある。その中で私は富士宮市にある“富岳温泉 花の湯”という温泉
ホテルの温浴施設を選んだ。ここは、時の栖グループというところが運営しているのだが、実は
私は仕事で東名足柄SAに寄った際は、同グループが運営するSAの温浴施設をよく利用していた。
強炭酸泉のお風呂でよく温まるので私は気に入っていた。なので同じグループの温浴施設ならきっと
良い天然温泉だろうと思った。実際に利用してみると、とても人気なようで、営業開始早々、
外来入浴の車で、駐車場は埋め尽くされた。
施設は大きく、強炭酸泉だけでなく様々な種類の温泉がありサウナの種類も多い。アカスリもある。
いわゆる健康ランドになっていて、宿泊もできるので温泉好きの人にはたまらない施設だろう。
私は旅の二日目の朝、花の湯のオープンと同時に入館して3時間ほど堪能した。だんだん人が増えて
きたので出たのだが、人気の程がうかがえる。

6.まとめ

人生で富士山を観ることを目的に旅したのは初めてだった。いろいろあって気持ちをリセットしたいと
思った時、浮かんだのが富士山だった。
私は、若い時からどうしようもない雨男だったが、二泊三日のこの旅ではよく晴れた。何より富士山がはっきりと見える天気だった。冬の方が空気の透明度が高いのだろうか?いずれにせよ、こんなに
美しい富士山を眺めることができたのは幸運だった。
行くまでは、バツイチの寂しいオジサンには一人旅はかえって孤独を感じるのではとも思ったが、
杞憂に終わった。いやむしろ、自分の思うままに動くことのできる一人旅は最高の贅沢だと思った。
今思えばこの旅がきっかけでまた一人旅を再開した。30代前半にも行っていた時期はあったが、歳を
取り人生経験を積んで、一人旅をするとまた別の感慨があることを知った。
もっともっと一人旅をしたいと思った。

タイトルとURLをコピーしました